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漢方なんて信じないと思っていらっしゃる先生方に(2008年秋に開催される東京城北地区での僕の講演へのお誘いのお手紙より) 拝啓、猛暑の中、先生方におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 “漢方薬って本当に効くの”と題した僕の講演会へのお誘いです。実は、僕も以前は漢方薬なんて全く効かない、水のようなものと思っていました。むしろうさん臭いものと思っていました。僕は1985年に大学を卒業し、外科医の修練に励み、5年間ほどイギリスに留学し、現在は大学病院にて医師として、教員として、研究者として働いています。僕の臨床経験の中で、西洋医学万能を信じて、それで患者さんは満足しているものと自負していました。そして全国から多数の患者さんが僕の外来にみえるようになりました。ところが、自分の診療領域ではない患者さんも多く含まれ、彼らにはその旨を十分に説明して納得してもらっておりましたが、何人もの方が“やっと先生を見つけたのに、では私はつぎに何処に行けばいいのか?”と僕に問われました。そのときに、偶然にも漢方との出逢いがあり、漢方薬でも試してみますかと問うと、多くの方が“何でも試します”と言われ、そして満足感を得てもらっています。わたしが漢方を信じるようになった理由は、自分と家族と、そして患者さんに使用してみて、その有効性を体感したからです。そして、僕の研究領域である移植免疫の動物実験でも有効なものが多数ありました。 漢方薬ですべての病気を治そうなどとは全く思っておりません。西洋医学では治らない訴え、西洋医学では腑に落ちない、西洋医学では病気とは扱われない、そんな症状を持つ患者さんに少しでも満足感を与えられればと思っています。西洋医学との補完的関係を築きたい、これが今の僕の思いです。僕がこんなに魅力的な漢方薬を全く信じていなかった、その贖罪の意味を込めて、以前の僕と同じようにお考えの先生方に是非僕の講演を聴いていただきたく、僕の講演会へのお誘いのお手紙です。潜在的な漢方治療の患者さんを開拓し、多くの患者さんに幸せをもたらしていただきたいと思います。今後は、漢方薬の有効性を患者さんに直接啓蒙する活動や、漢方を勉強したい先生方の勉強会なども行いたいと思っております。先生方が漢方薬という新しい引き出しを利用し、漢方薬をどんどん処方し、そして益々地域医療に貢献して頂きたくお手紙を差し上げました。 時節柄、お体ご自愛ください。 敬具 2008年8月吉日 帝京大学医学部外科 |
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